06 Jun

正しい中性浮力とコントロール ③

中性浮力とコントロールの3話目。
フィンキックについて話します。
自転車操作に置き換えるとペダル操作と似ています。
足を使っているというだけでなく、速度しだいで、バランスが変わることやハンドル操作にも注意を払う必要が増えること。
これらの関係は、ダイビングによく似ています。
ここまで全体的にボリュームのあるブログになってしまったので、読むのがちょっと負担だったかもですが、理解して実行できるようになれば、
中性浮力の達人 = ダイビングの達人 = セーフダイビング(安全)
新しい技術を覚えると、達成感も満足度もますし、何よりもダイビングが、もっと楽しくなります。
ここでの考察トピックは、
・ 中性浮力とフィンキック
・ 水平姿勢の維持とフィンの選び方
・ キックの方法
なぜ、キックの方法が、中性浮力のテクニックにかかわってくるのか?
 これまでの中でも話をしたとおり、中性浮力が取れていない人は、沈むまないようキックで深度維持します。そのため、常に体の向きが斜めで足が下がり気味になるのです。
 中性浮力を取った後、この泳ぎ方のままだと、斜め上に向かって泳いでしまって行きたい方向に泳ぐことができません。つまり、
キックの力を泳ぎたい方向に向かって100%使っていません
その分、多くキックしなければいけないので、エアーを多く消費したり、泳ぎが必要な時についていけなかったりします。
このタイプのダイバーによく見られるのは、
・ 泳ぎやすいようにBCDに浮力を調整する
・ ホバリング時にBCDに空気を足し、泳ぎ始めるとBCDから空気を抜く
・ 水底に近づくと水底の構成物にフィンがよくあたる
・ 写真を撮るとき水底に着底してしまう
・ ブランクが長くなると中性浮力の取り方を忘れやすくなる
正しい姿勢を維持して泳ぐと水底の構成物や見たいものにより近づけるようになります。

水平姿勢の維持とフィンの選び方
 人間は、二足歩行なので、動きたい方向に顔を向けます。 ところが、ダイビングをしている時の体の向きは、水平になっているはずです。 体を水平にして顔で前を向くと首がつらくて足が下がります。
顔は、斜め前に向けて、目で前を見るようにすると足を上げたまま姿勢制御しやすくなります。
胸を下に張り出すように意識すると水平になりやすいです。

しかし、使っている器材によって姿勢制御が難しくなる場合があります。
重たいフィン = 足が下がりやすい
浮力のあるブーツやウェットスーツ = 足が浮きやすい
このバランスが悪いとキックしにくかったり、姿勢を制御しづらかったりします。
購入するときは、ウェットスーツの浮力とのバランスを考えて選ぶと自分に合ったフィンが見つかると思います。
キックの方法
 水平姿勢を維持したままキックをするということは、中性浮力を維持し呼吸コントロールで深度維持、深度方向移動をしながら泳いでいるということです。 常に目に見える視標物や、深度計を使って確認します。 この状態を維持するためには、連続した細かいキックをしていると分かりづらくなります。
 呼吸が上がらないように、ゆったりと落ち着いたキックをすることが大事です。 キック中に体を水平に伸ばしている時、一呼吸おいて中性浮力か確認をするよう心がけましょう。
落ち着いた楽なキックとは?
キックダウンは、体の水平ラインよりも上部のみで行います。 もう片方の足は、そのためにバランス取りしているという感じです。 ですから、キックダウンし終わったとき、もう片方の足もバランスを取りながら、体の水平ラインに戻ってきます。 また、足を上げるストローク時に、体がぶれないようにもう片方の足がバランスを取ります。 こういうキックをすることで、中性浮力かどうか確認しやすくなるのです。

それでは、ここまで、中性浮力時のフィンキックの方法について話をしました。
次にダイビングに参加するとき、その時使う器材でバランスが取れているのか確認してみると、新しいことにかが付くかもです。
また、それに伴い新しいフィンを買うのであれば、温かいところで潜る用、寒いところで潜る用といった使い分けができるようにフィンを選ぶとこれまで使っていたフィンの活躍の場が見つかるかもしれないですね。

PADIコースでは、・ ピークパフォーマンス・ボイヤンシー・スペシャルティー・コース

という2本のダイビングで中性浮力とフィンキックの練習するコースがあります。

または…

・ リ・アクティベート

・ スキューバ・リビュー

のような、スキル確認プログラムに参加すると海まで行かずに、寒い時期でも屋内プールで練習することができるのでお勧めいたします。

長くなりましたが、中性浮力とコントロールの話を3部続けさせていただきました。

ご愛読ありがとうございました。

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